【ドバイWC回顧】フォーエバーヤング惜敗の2着!逃げ切ったマグニチュードとの差はどこにあったのか

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2026年3月28日(現地)/3月29日(日本時間)

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フォーエバーヤングがドバイWCで痛恨の2着。「また」メイダンで頂点に届かず

BCクラシック制覇。サウジカップ史上初の連覇。総獲得賞金45億円超。

レーティング128の”世界最強馬”フォーエバーヤングが、またしてもドバイワールドカップ(G1・ダート2000m)で勝てなかった。

2026年3月28日(現地時間)、メイダン競馬場で行われた第30回ドバイワールドカップ。9頭立て、1着賞金696万ドル(約11億円)の大一番で、フォーエバーヤング(牡5、矢作芳人厩舎、坂井瑠星騎手)は2着に終わった。

勝ったのは米国のマグニチュード(牡4、S.アスムッセン厩舎、J.オルティス騎手)。1番ゲートからハナを切り、そのまま逃げ切った。フォーエバーヤングは6番ゲートから好位を追走したものの、最後は追いつけなかった。

レース回顧|マグニチュードの逃げ切りを許した展開

9頭立ての少頭数ながら、レースの鍵を握ったのは1番ゲートを引いたマグニチュードだった。

マグニチュードはスタートから迷いなくハナへ。J.オルティス騎手は終始マイペースで先頭を守り、後続にプレッシャーをかけさせなかった。

2番ゲートのメイダーン(W.ビュイック騎手)も内から好位を取り、序盤は内枠2頭がレースの流れを支配する形に。

フォーエバーヤングは6番ゲートからスタートし、中団やや前で脚をためる形。

坂井瑠星騎手は道中リズムよく運んでいたが、直線に入ってからの追い比べでマグニチュードを捕まえきれなかった。

メイダーンも最後まで食い下がり3着を確保しているが、勝ち馬の逃げ脚が際立ったレースだった。

勝ち馬マグニチュードとは何者か?

マグニチュードは、米国のノットティスタイム産駒の4歳牡馬。

管理するのは北米通算11,000勝超の名伯楽スティーヴ・アスムッセン調教師。

馬主はウィンシェルサラブレッズ。

2025年12月のG2クラークステークスでドバイWC前年覇者ヒットショーを撃破。

2026年2月のG3レイザーバックハンデキャップではトップハンデをものともせず3馬身3/4差の圧勝。

サウジカップ遠征を予定していたが熱発で回避し、フレッシュな状態でドバイへ直行した。

ちなみに、同じウィンシェルサラブレッズ所有、アスムッセン厩舎管理のガンランナーも、かつてクラークH→レイザーバックH→ドバイWCという全く同じローテーションを踏んでアロゲートの2着に好走している。

その時は2着どまりだったが、弟子分ともいえるマグニチュードがついに師匠の成し遂げられなかった「ドバイ制覇」を実現させた形だ。

フォーエバーヤングが頂点に届かなかった「3つの要因」

要因①:サウジ→ドバイの過酷ローテーション

フォーエバーヤングは2月のサウジカップを連覇した後、そのままドバイに滞在してドバイWCに備えた。約6週間の間隔があったとはいえ、2000mのG1を全力で走った直後の中東連戦はやはり消耗が大きい。昨年も同じローテーションで3着に敗れており、2年連続で「サウジの疲れ」が尾を引いた可能性は否定できない。

一方のマグニチュードはサウジを熱発で回避し、約1か月の余裕をもってドバイ入り。フレッシュさの差が直線の攻防に表れたと見るのが自然だろう。

要因②:1番ゲートからの完璧な逃げ

マグニチュードの1番ゲートは、メイダン競馬場の左回りダートコースで最も有利なポジション。コーナーで距離ロスがなく、オルティス騎手はペースを完全にコントロールできた。フォーエバーヤングの6番ゲートは矢作師が「真ん中から外を望んでいた」と語っていた枠で不満はなかったはずだが、内を掬われる形で序盤の主導権を渡してしまった。

要因③:メイダンの「魔物」との相性

フォーエバーヤングのメイダン成績は、昨年の3着と今年の2着。ケンタッキーダービーのチャーチルダウンズでも3着があり、「左回りの長い直線」での末脚勝負で微妙に甘くなる傾向がある。サウジのキングアブドゥルアジーズ競馬場(右回り)では圧勝しているだけに、コース適性の微妙な差が勝敗を分けた部分もあるかもしれない。

それでもフォーエバーヤングは「世界最強」のままだ

ドバイWC2着でも、フォーエバーヤングの獲得賞金は48億円台に到達した見込み(2着賞金240万ドル≒約3.8億円加算)。ロマンチックウォリアーを抜いて世界歴代賞金1位に躍り出た可能性が極めて高い。

戦績を振り返れば、BCクラシック制覇、サウジカップ連覇、JRA年度代表馬という実績は揺るぎない。ドバイWCだけが「3着→2着」と惜しくも勝ちきれていないが、逆に言えばこの馬に残された最大の宿題がまた来年に持ち越されたということだ。

矢作芳人調教師は「世界一勝ちたいレースです」とドバイWCへの思いを語っていた。

フォーエバーヤングとチーム矢作の「ドバイ制覇」という悲願は、6歳シーズンに託されることになる。

フォーエバーヤング プロフィール

項目内容
馬名フォーエバーヤング(Forever Young)
性齢牡5歳(2021年生)
リアルスティール
フォエヴァーダーリング(母父コングラッツ)
調教師矢作芳人(栗東)
騎手坂井瑠星
馬主藤田晋氏
主な勝ち鞍BCクラシック(G1)、サウジカップ(G1)×2、ケンタッキーダービー3着
総獲得賞金約48億円超(推定・ドバイWC2着賞金加算後)
レーティング128(ドバイWC前時点)

ドバイWC2026 確定着順

着順馬番馬名性齢騎手調教師ゲート
12マグニチュード牡4J.オルティスS.アスムッセン1
21フォーエバーヤング牡5坂井瑠星矢作芳人6
34メイダーンセ5W.ビュイックS&E.クリスフォード2

※9頭立て。タイム・着差は公式発表を待って追記予定。

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