【3月28日】JRA全3会場の天候と馬場状態の振り返り
春の開催が本格化した3月28日。中山は日経賞GⅡ、阪神は毎日杯GⅢ、中京は高松宮記念前日の通常開催。
週中に降った雨が各会場の馬場にどう影響したか
今日のバイアスを徹底的に振り返る。
中山競馬場(3回中山1日・日経賞GⅡ開催)
| 項目 | データ |
|---|---|
| 天候 | 晴 |
| 芝コース(Aコース) | 良 |
| ダートコース | 重 |
| 週間降雨量 | 月曜0.5mm+水~木27.5mm=計28mm |
| 芝バイアス傾向 | フラット~やや内有利 |
| ダートバイアス傾向 | 前有利+外枠有利 |
中山は開催5週目。
水~木の27.5mmで金曜昼時点は芝やや重・ダート重だったが、土曜は晴れて芝は良まで回復した。
ただし馬場の表面には緩さが残っており、日経賞の勝ち時計2:30.7は標準レベル。
内ラチ沿いは3~4コーナーにダメージが出始めているものの、まだ致命的ではなく、結果的にインを通った馬が残る場面も見られた。
ダートは重のまま開催。脚抜きが良く前残りしやすい一日だった。
阪神競馬場(2回阪神1日・毎日杯GⅢ開催)
| 項目 | データ |
|---|---|
| 天候 | 晴 |
| 芝コース(Aコース) | 良 |
| ダートコース | 稍重~良 |
| 週間降雨量 | 月曜0.5mm+水曜15.5mm=計16mm |
| 芝バイアス傾向 | フラット~差し有利 |
| ダートバイアス傾向 | フラット |
阪神は開催替わりの2回阪神1日目。
芝は良で高速馬場が継続。
毎日杯はスローの上がり勝負となり、後半4F(10.8-11.3 含む)の超高速ラップが発生。
差し馬が伸びやすい馬場だった。
特に岩田望来騎手がこの日4勝と阪神の馬場を完全掌握。
直線で内外の有利差はほぼなく、純粋に末脚勝負の一日。
中京競馬場(1回中京5日)
| 項目 | データ |
|---|---|
| 天候 | 晴 |
| 芝コース(Bコース) | 良 |
| ダートコース | 稍重 |
| 週間降雨量 | 水~木29.5mm |
| 芝バイアス傾向 | 内~フラット |
| ダートバイアス傾向 | 前有利 |
中京は今週からA→Bコース替わり。
傷んだ内ラチ沿いがカバーされて馬場が良好な状態に回復。
芝は金曜やや重だったが土曜は良まで乾いた。
Bコース替わり初日は内が有利になりやすく、今日もロスなく内を立ち回った先行馬に好走が目立った。
明日の高松宮記念GⅠに向けて非常に重要なデータ。
ダートは水分が残り稍重で、やはり前有利の傾向。
【重賞回顧①】日経賞GⅡ ── 横山典弘×マイユニバース、豪快な大外差し切り
日経賞GⅡ(中山・芝2500m・良)結果
| 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 騎手 | タイム | 上がり3F | 通過順(3角→4角) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 8 | 15 | マイユニバース | 4 | 横山典弘 | 2:30.7 | 35.0 | 中団後方→大外 |
| 2着 | 1 | 1 | ミクニインスパイア | 2 | 丹内祐次 | 2:30.9 | 35.7 | 好位内→最内突き |
| 3着 | 8 | 14 | ローシャムパーク | 3 | ルメール | 2:30.9 | 35.5 | 中団外→外差し |
| 4着 | 3 | 4 | エヒト | 10 | 川田将雅 | 2:31.1 | 35.6 | 中団 |
| 5着 | 6 | 10 | シャイニングソード | 5 | 西村淳也 | 2:31.2 | 36.1 | 先行 |
| 7着 | 4 | 7 | コスモキュランダ | 1 | 横山武史 | 2:31.7 | 36.7 | 先行→失速 |
払戻: 単勝700円 / 馬連1,330円 / 3連複3,560円 / 3連単18,520円
ラップ(200m毎): 6.9-10.9-11.6-11.7-11.9-12.1-13.0-12.8-11.8-12.0-12.2-12.1-11.7(ペース:M)
勝因分析:「展開」と「騎手の腕」が合致した
横山典弘、さすがの一言。
マイユニバースは道中、中団インで脚を溜めていた。2周目の向こう正面で各馬が動き出し、隊列が入れ替わる展開。一時は後方2番手まで下がったが、レジェンドは全く慌てない。3~4コーナーで外から進出し、直線では大外に持ち出して豪快に差し切った。上がり3F35.0秒はメンバー中最速タイ。
3月8日にこの馬でJRA通算3000勝を達成し、今日は同じコンビで重賞初制覇。「マイユニバースのリズム通りの競馬でした。1回競馬を使ったことで、馬の機嫌が良かった」と横山典弘騎手。父レイデオロ×母父ネオユニヴァース。天皇賞・春の有力候補に急浮上だ。
1番人気コスモキュランダの敗因:ペースの罠に嵌まった
コスモキュランダは1番人気(単勝2.8倍)で7着。有馬記念2着の実力馬がなぜ沈んだのか。
原因は明確。道中は3番手の好位を追走したが、向こう正面で逃げ馬が動き出した時に一緒にペースアップしてしまい、3~4コーナーで脚を使わされた。ラップ表を見ると1300m~1500m地点で13.0→12.8と緩んだ後、11.8→12.0→12.2→12.1→11.7と再加速する形。先行馬には厳しいロングスパート戦になった。
上がり3F36.7秒はメンバー中ワースト級。コスモキュランダは有馬記念でも先行して粘り込むレースだったが、今日は相手のペースに引きずられた格好。展開不利であり、能力に疑問符がつく負けではない。
【重賞回顧②】毎日杯GⅢ ── アルトラムス、ダービーへの切符をもぎ取った
毎日杯GⅢ(阪神・芝1800m・良)結果
| 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 騎手 | タイム | 上がり3F | 通過順(3角→4角) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 4 | 4 | アルトラムス | 1 | 岩田望来 | 1:45.1 | 33.1 | 5番手→5番手 |
| 2着 | 3 | 3 | ローベルクランツ | 3 | 松山弘平 | 1:45.2 | 33.4 | 2番手→2番手 |
| 3着 | 2 | 2 | カフジエメンタール | 2 | 武豊 | 1:45.7 | 33.8 | 3番手→3番手 |
| 4着 | 6 | 6 | ウップヘリーア | 4 | 吉村誠之助 | 1:45.7 | 33.6 | 6番手→6番手 |
| 5着 | 1 | 1 | フレイムスター | 7 | 団野大成 | 1:45.9 | 34.2 | 1番手→1番手 |
払戻: 単勝240円 / 馬連650円 / 3連複420円 / 3連単2,440円
ラップ(200m毎): 12.5-10.9-11.6-12.2-12.5-12.0-11.3-10.8-11.3(ペース:S)
勝因分析:スローの瞬発力勝負で「一枚上」を証明
毎日杯はスロー(前半1000m 59.7秒)からの超高速上がり勝負。ラスト3Fは11.3-10.8-11.3。この10.8秒というラップがすべてを物語っている。
アルトラムスはシンザン記念3着からの臨戦。道中5番手で脚を溜め、直線で馬群を割って突き抜けた。上がり3F33.1秒はメンバー最速。父イスラボニータ×母父スクリーンヒーロー。ノーザンファーム生産の正統派が、皐月賞・ダービーへ視界良好な1勝を挙げた。
2着ローベルクランツは先行から粘り、3着カフジエメンタール(武豊)は好位から伸びたが3馬身差。上位人気3頭での堅い決着ながら、勝ち馬の瞬発力は一枚上だった。
着順に騙されるな!馬場に泣いた「次走絶対に買いたい穴馬」3選
穴馬①:コスモキュランダ(日経賞7着・1番人気)
今回の結果: 7着(1番人気・単勝2.8倍) 敗因: 向こう正面でペースに巻き込まれ、上がり36.7秒の消耗戦に。展開と位置取りが合わず、能力負けではない。 次走の狙い目: 天皇賞・春(京都3200m)で巻き返し必至。有馬記念2着の実力は本物。今回は休み明け初戦(有馬以来約3ヶ月ぶり)で仕上がり途上の面もあり、叩き2戦目で変わる可能性大。人気が落ちるなら絶好の狙い目。
穴馬②:エヒト(日経賞4着・10番人気)
今回の結果: 4着(10番人気・単勝41.4倍) 敗因: 敗因というより「激走」。上がり3F35.6秒は上位級。中団から堅実に伸びたが、勝ち馬の大外一気に屈した形。9歳馬ながら川田将雅騎手が乗ると一変する好例。 次走の狙い目: 次走も中山or東京の長距離戦なら人気薄でも要マーク。馬連・ワイドの紐穴として最適。
穴馬③:ウップヘリーア(毎日杯4着・4番人気)
今回の結果: 4着(4番人気・単勝5.1倍) 敗因: スロー瞬発力勝負で6番手追走。上がり3F33.6秒はメンバー3位タイの高水準だが、勝ち馬アルトラムスの33.1秒には届かず。ただし3着カフジエメンタールとはクビ差。ほぼ実力差なし。 次走の狙い目: 京都新聞杯やプリンシパルS経由のダービー路線に進む可能性あり。もう少し長い距離で持ち味が活きそうなタイプ。人気が甘くなれば本命級の妙味。
明日の高松宮記念GⅠに向けて:中京芝のバイアスはどう読む?
今日の中京芝はBコース替わり初日で内~フラットのバイアス。
3コーナーから正面直線の内柵沿いにカバーしきれない傷みが若干残るものの、全体的には良好。
高松宮記念(芝1200m)に向けた要点は3つ。
内枠先行馬の残り目に注意。Bコース替わりで内が活きる。スプリント戦はコーナーが2つ、外を回すロスが致命傷になりやすい。
ダートは稍重で脚抜き良好、中京ダートも前有利の傾向が継続中。
明日も晴れ予報で芝は良が確定的。今日と同じバイアスが出る可能性が高い。
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まとめ
3月28日を振り返ると、中山芝はフラット~やや内有利で日経賞は大外一気のマイユニバースが差し切り。阪神芝はスロー瞬発力勝負でアルトラムスが格の違いを見せた。中京はBコース替わりで内が活きる馬場。
特に注目したいのは、日経賞7着のコスモキュランダ。展開不利+叩き台の一戦で、天皇賞・春では人気を落とすなら絶好の買い時になる。そして毎日杯4着ウップヘリーアも距離延長でダービー路線の伏兵候補だ。
明日の高松宮記念は「内枠先行」がキーワード。今日のバイアスデータを頭に叩き込んで馬券戦略を組み立てよう。


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