背景:なぜドバイ遠征が大混乱に?
2026年3月28日(土)にUAEのメイダン競馬場で開催予定のドバイワールドカップデー。しかし米軍・イスラエル軍によるイラン攻撃とその報復が連鎖し、中東情勢が急激に悪化。ドバイ国際空港の発着が一時停止されるなど、人馬の安全確保が困難な状況となった。3月4〜5日にかけて社台サラブレッドクラブが所属馬の遠征取りやめを公式発表し、各厩舎が相次いで対応を表明している。
回避確定馬(3月5日時点)
現時点で遠征中止が確定している日本馬は以下の4頭です。
| 馬名 | 性齢 | 予定レース | 回避後の行き先 |
|---|---|---|---|
| ジャンタルマンタル | 牡5(栗東・高野友和厩舎) | ドバイターフ G1(芝1800m) | 香港チャンピオンズマイル G1(4/26)予備登録。近日放牧へ |
| マスカレードボール | 牡4(美浦・手塚貴久厩舎) | ドバイシーマクラシック G1(芝2410m) | 大阪杯 G1(4/5、阪神、芝2000m)へ |
| ウィルソンテソーロ | 牡7(美浦・高木登厩舎) | ドバイワールドカップ G1(ダ2000m) | かしわ記念を目指す方向 |
| ウインカーネリアン | 牡9(美浦・鹿戸雄一厩舎) | アルクォーツスプリント G1(芝1200m直線) | 高松宮記念 G1(3/29、中京、芝1200m)へ |
情勢を見極め中:出走か回避か、判断保留の馬たち
遠征を完全に中止するには至っていないものの、最終決断を情勢次第としている馬も複数います。
フォーエバーヤング(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)は、サウジカップ史上初連覇後に2月17日リヤドを出発して既にドバイ入り。メイダン競馬場でコースを周回しながら調整を続けているが、矢作師は「今の状況はかなり厳しい。情勢を見守るしかない」と胸中を明かしている。遠征を断念した場合は大阪杯または宝塚記念への転換も視野に入る。
ミッキーファイト(牡5、美浦・田中博康厩舎)は帰厩後も順調に調整中。田中師は「準備を進めていくだけ。あとは情勢を見守る」とコメント。フォーエバーヤングとの再対決を目指してドバイWC出走の意向は変わっていない。
ミュージアムマイル(牡4、栗東・高柳大輔厩舎)は現時点で3月18日出国予定を維持し、ドバイターフ出走に向けて調整継続中。ただし回避する場合は大阪杯(4/5)または香港クイーンエリザベス2世カップ G1(4/26、シャティン、芝2000m)を候補としている。
ダノンデサイル(牡5、栗東・安田翔伍厩舎)は前走有馬記念3着からドバイシーマクラシック G1(芝2410m)出走予定。現時点では遠征方針を変えておらず、状況を見守っている段階。
遠征継続予定の日本馬(現時点で出走意向あり)
以下の馬は現時点でドバイへの遠征・出走意欲を維持しています(ただし状況次第で変動の可能性あり)。
- コスタノヴァ・オメガギネス・ビダーヤ(ゴドルフィンマイル G2・ダ1600m)
- ルガル(アルクォーツスプリント G1・芝1200m直線)
- アメリカンステージ・テーオーエルビス・ロードフォンス・ファーンヒル(ドバイゴールデンシャヒーン G1・ダ1200m)
- ガイアフォース(ドバイターフ G1・芝1800m)
- フォーエバーヤング・ミッキーファイト・アウトレンジ・ディクテオン(ドバイワールドカップ G1・ダ2000m)
- ケイアイアギト他(UAEダービー G2・ダ1900m)
国内レースへの影響:大阪杯が「史上最強メンバー」候補に
ドバイ回避馬の国内転戦により、4月5日(日)阪神競馬場で行われる大阪杯 G1(芝2000m)が空前の豪華メンバーとなる可能性が急浮上しています。すでに参戦が決まっているクロワデュノールに加え、マスカレードボールが大阪杯を表明。ミュージアムマイルやダノンデサイル、さらにフォーエバーヤングまで加わる可能性もあり、競馬ファンの間では「史上最高メンバー」「見たことのない大阪杯になる」と大きな期待が高まっています。
高松宮記念(3/29)はウインカーネリアンが加わることでスプリント路線にも波及効果が生じる見込みです。
ローテーション早見表(2026年3月5日時点)
| 行き先レース | 日程 | 該当馬 |
|---|---|---|
| 高松宮記念 G1(中京・芝1200m) | 3/29 | ウインカーネリアン |
| 大阪杯 G1(阪神・芝2000m) | 4/5 | マスカレードボール、ミュージアムマイル(回避なら) |
| かしわ記念 Jpn1(船橋・ダ1600m) | 5月 | ウィルソンテソーロ |
| 香港チャンピオンズマイル G1(シャティン・芝1600m) | 4/26 | ジャンタルマンタル(予備登録) |
| 宝塚記念 G1(阪神・芝2200m) | 6月 | フォーエバーヤング(回避なら |
⚠️ 注意事項
本記事の情報は2026年3月5日時点のものです。中東情勢は刻々と変化しており、出走可否の最終判断は今後も変動する可能性があります。各馬の最新動向はJRA公式サイト・各クラブ公式HPおよびnetkeiba等でご確認ください。


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