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アルテミスS 2026 予想 東京芝1600mを「今年のトレンド血統」で読む

2026年10月23日更新 | 中央競馬・重賞 | 執筆:かめきち

2歳牝馬が東京の直線で初めて実力比べをする舞台、アルテミスステークス(G3)が10月24日(土)・東京芝1600mで開催される。1番人気予想はリスグラシューの娘・リスグロワール。阪神JFへの登竜門であるこの一戦を、コース別種牡馬成績から見える「今年のトレンド血統」と過去データの両面から読み解く。

アルテミスS 2026 東京芝1600m トレンド血統で読む サムネイル画像
10/24(土)15:45発走・東京芝1600m。2歳牝馬の登龍門

レース基本情報と対決構図

レース第15回アルテミスステークス(G3)
日程2026年10月24日(土)15:45発走・東京11R
条件2歳オープン・牝馬限定・芝1600m・13頭
上位2着まで阪神JF(12月)の優先出走権がかかる登龍門

過去の優勝馬にはソダシ(2020年)ら、のちのG1馬が名を連ねるレースだ。昨年はフィロステファニが優勝している。今年は出走13頭中、リスグロワール(父サートゥルナーリア×母リスグラシュー)が予想オッズ2.2〜2.5倍の1番人気。母リスグラシューは2019年の有馬記念を制した名牝で、その初仔級との期待を背負っての東京初挑戦となる。

対するは中山芝1800mの新馬戦を制したプルヴィナル(3.9〜4.0倍)、横山典弘騎手で臨むシティオブドリーム(6.0〜6.4倍)が第2グループ。以下ファミーリエ、カナデルペガサス(今村聖奈騎手)と続く構図で、オッズは「良血の1番人気を信じるか、実績の2番人気で逆らうか」から始まる。

今年のトレンド血統 4つのポイント

ここがこの記事の核だ。アルテミスS自体は「素質馬が物を言わせる」レースで血統の極端な偏りはないとされる。だが、東京競馬場・芝1600mに限定すると過去5年で明確なトレンドが見える(データ:ウマニティ、2021/10/18〜2026/10/18集計)。

順位種牡馬成績勝率単勝回収率
1エピファネイア31-19-28-13514.6%195.9%
2ロードカナロア29-35-27-16911.2%39.6%
3モーリス22-23-26-14210.3%141.1%
4キズナ19-16-13-10412.5%70.9%
5ドゥラメンテ17-12-11-8813.3%104.7%
6キタサンブラック14-10-8-6314.7%62.2%
7リアルスティール13-9-7-4318.1%122.9%
8ディープインパクト12-8-2-7712.1%42.7%
9イスラボニータ11-10-8-899.3%247.1%
10ブリックスアンドモルタル10-6-6-5113.7%119.3%

トレンド① エピファネイア産駒が東京マイルの絶対的潮流

東京芝1600mの過去5年、エピファネイア産駒は勝率14.6%を記録しながら単勝回収率195.9%。勝ち率の高さと配当の両方を狙える、今もっとも「買って正解」型の血統だ。出走馬の血統表にエピファネイアの名があれば、人気問わず軽視できない。

トレンド② ロードカナロア系——1番人気がまさに該当

コース成績2位のロードカナロア。リスグロワールの父サートゥルナーリアはロードカナロアの代表産駒で、1番人気の血統背景がコーストレンドと一致している。スピードと早期の順応力が持ち味の系統で、東京の急坂…ではなく、東京の長い直線でスピードを活かせるのが強みだ。

トレンド③ 「サンデー×Sadler’s Wells×Caerleon」の底力ボックス

過去に単勝20倍を超える大波乱を演じた勝ち馬(デンコウアンジュ82.8倍、サークルオブライフ21.9倍)の2頭に共通していた血脈が、サンデーサイレンス+Sadler’s Wells+Caerleon。穴馬を探すときの「お約束ボックス」として覚えておきたい。血統表の奥にこの3つの血脈が揃う馬がいたら、単複で押さえる価値がある。

トレンド④ 母父はサンデー系が堅実、近年はロベルト系も上昇

母父系統別ではサンデーサイレンス系が【2-2-3-16】と複勝率23%超で安定。近年はロベルト系血統や母父ナスルーラ系の好走も増えているとされる。一方でキングカメハメハの直系はこのレースで勝ち切れていない——後述のレッツゴードンキ(2着)やリバティアイランド(2着)というのちのG1馬すら、この舞台では1着に届いていない。

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東京競馬場のスタンドとコース
舞台は東京競馬場・芝1600m(写真はイメージ・JRAファシリティーズ

人気馬チェック

1番人気(予想) リスグロワール 2.2〜2.5倍

母リスグラシュー(2019年有馬記念優勝)×父サートゥルナーリアという超良血。前走・阪神芝1800mの新馬戦を勝って挑む。父はコーストレンド2位のロードカナロア産駒で血統面は申し分ない。チェックポイントは東京への初輸送。1800mからのマイルへの距離短縮と合わせ、スピードがどこまで活きるかだ。

2番人気(予想) プルヴィナル 3.9〜4.0倍

中山芝1800mの新馬戦を完勝しての臨戦。アルテミスSの過去データでは「新馬・未勝利組」が複勝圏の過半を占めるキャリア浅い馬の祭典であり、前走完勝型はまさに典型だ。距離短縮の癖如何が評価の分かれ目。

3番人気(予想) シティオブドリーム 6.0〜6.4倍

横山典弘騎手という大ベテランの手綱。前走クラスや当日のオッズ推移含め、人気3番手はデータ上「勝率14.3%・複勝率28.6%」とやや割引になるゾーンだが、2番人気と0.1秒も変わらない内容なら対等の評価でいい。

穴 カナデルペガサス 13倍前後

今村聖奈騎手が騎乗し、1週前追い切りで好評価を得た1頭としてメディアで取り上げられている。中穴~大穴の入口として、追い切り評価とオッズのズレに注目したい。

競走馬のレースの様子
2歳牝馬の頂点を決める一戦(写真はイメージ)

過去データで読むレースの型

人気:1・2番人気は複勝圏外ゼロ

人気成績(過去20年)勝率単勝回収率
1番人気5-3-0-635.7%81.4%
2番人気3-5-2-421.4%85.7%
3番人気2-0-2-1014.3%90.0%
6〜9番人気3-3-4-465.4%91.6%
10番人気以下1-1-1-641.5%123.6%

1番人気と2番人気は一度も複勝圏外に敗れていない。逆に4・5番人気は20年間で勝った馬ゼロ。上位2つ巴か、6番人気以下の大穴で络むか——中間の人気が一番食いにくいレースだ。

脚質:逃げは勝てない、末脚型が主役

逃げ馬の20年間の成績は0勝。上がり3F最速馬が【8-2-1-3】であることからも、長い東京の直線で持続力を競うレースだとわかる。差し・追込の追込馬は単勝回収率260.2%と高配当の主役になる。先行〜差しで「末脚のしっかりした馬」を本線に。

枠順:外枠が強い珍しいマイル

創設以来、優勝14頭中8頭が6枠より外。8枠に至っては【5-3-1-23】で単勝回収率344.4%。決め手勝負になりやすく、道中をスムーズに運べる外枠が活きる構図だ。同程度の評価なら外枠を選ぶのがこのレースのセオリーになっている。

前走:優勝馬は全員「前走芝1600m以上」

2013年以降の優勝馬13頭は、全て前走が芝1600m以上。また前走で6着以下に敗れてきた馬は苦戦傾向だ。距離実績と前走の掲示板確保は、ち密な軸選びの最低ラインになる。

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馬券戦略 軸は堅く、相手は広く

配当データ(過去10年)を見れば、このレースの癖がわかる。馬連平均5,204円、3連単平均68,203円・最高308,150円。「堅く決まるレース」ではない。

攻略の型(まとめ)

  • 軸:1・2番人気(複勝圏外ゼロ)を信頼。リスグロワールの血統トレンド一致は強い
  • 相手:オッズ3.0〜4.9倍帯は【5-4-2-3】と回収率144.3%の好ゾーン。6〜9番人気も単回91.6%とサポータブル
  • 穴:10番人気以下の単回123.6%と、SS×Sadler’s Wells×Caerleonの血統ボックス該当馬を単複で
  • 枠:迷ったら外枠。逃げ馬は軸にしない

2歳戦ゆえに、血統(素質)と実績(前走)の背反が起きやすい。その答え合わせが来春のクラシックへつながる。まずはJRA公式の調教動画で追い切りの仕上がりを確認し、トレンド血統に該当する馬がどこまで仕上げているかを見てから、馬券を組み立ててほしい。

東京競馬場 芝1600mのコース図
東京芝1600mは長い直線が勝負どころ(JRA公式サイトより)

まとめ

アルテミスS 2026は、良血1番人気・リスグロワールの実力証明の舞台でありながら、データ上は「3連単平均6.8万円」の実力比べでもある。トレンド血統(エピファネイア・ロードカナロア系)に該当する馬を軸寄りに据えつつ、外枠・末脚型・血統ボックスで波乱への保険を張る——これが一番筋のいい読みだと思う。的中を祈らずに、データで祈る。良い週末を。

参考・出典

本記事は2026年10月23日時点の公開情報(予想オッズ・出走馬情報)に基づいて作成しています。出走馬・騎手・オッズは変更される場合があります。馬券の購入はご自身の判断でお願いいたします。記事内のリンクにはアフィリエイト(PR)を含みます。