
数字が語る異常事態。静観し続けてきたJRAが、2026年に入り一転して”本気モード”へ。
レース映像の無断転載も、騎手への脅迫まがいの投稿も、もう見て見ぬふりはしない——。
📅 何が起きたのか
2026年6月15日、JRA関西定例会見。吉成公伸理事の口から出た数字が競馬ファンを揺らした。
「外部業者と連携した今年は現時点で383件の削除等の措置を行った」
📊 削除件数の推移——これが”異次元”の加速だ
| 年 | YouTube削除等件数 |
|---|---|
| 2022年 | 1件 |
| 2023年 | 5件 |
| 2024年 | 2件 |
| 2025年 | 23件 |
| 2026年(現時点) | 🔴 383件 |
前年比約17倍、2024年比では実に191倍。この数字の背景にあるのが、2026年4月8日に本格稼働した自動検知システムだ。
🔍 なぜ急増した?Content IDの仕組み
JRAはこれまで目視+手動で違反動画を探していた。それが限界だったのは明白だ。今年4月、デジタル権利管理の専門事業者Towerhouse社と提携し、YouTubeのContent ID(自動検知システム)を導入。
🔎 Content IDとは: 著作権者が映像・音声のデータを登録すると、YouTube上の全動画と自動照合。一致すると収益停止・公開制限・削除が自動実行される仕組み。申し立ての99%以上が自動検出という精度を誇る。
要するに、違反動画が増えたのではなく、今まで見えていなかっただけ。そのアンダーグラウンドがあぶり出された。
⚖️ 誹謗中傷にも「やったら終わり」宣言
著作権問題と並行して、JRAは2026年4月22日に異例の公式声明を発表。
「騎手、調教師等、中央競馬関係者に対する誹謗中傷・脅迫等悪質と判断される行為につきましては、警察への通報や法的措置を含めた厳正な対応を行ってまいります」 — JRA公式サイト
対象となる行為は、事実無根の八百長示唆、脅迫まがいのDM・リプライ、個人情報を晒すような悪質投稿など。「競馬関係者への怒り」を激しい言葉でぶつける行為が深刻化していた実態が背景にある。
💬 SNSのリアルな反応
「当然の対応。むしろ遅すぎたくらい」— X ユーザー(賛成派)
「ファンからは歓迎の声が上がる一方、名レース消滅の懸念やクリエイター淘汰の心配も」— Xトレンドまとめ
「無法地帯だったのは事実。JRAが動いたことで賛同の声多数」— netkeiba報道より
「八百長とか脅迫とかやってる奴らが元凶。まともなファンには関係ない話」— X ユーザー
賛否はあるものの、正当なファン活動・切り抜き文化への影響を心配する声も一定数あるのは事実だ。
🏟 他競技はどう動いているか
JRAだけの問題ではない。スポーツ界全体でSNS中傷対策が加速している。
| 競技団体 | 対応内容 |
|---|---|
| Jリーグ(名古屋G) | 発信者情報開示請求・損害賠償請求・刑事告訴を検討 |
| ガンバ大阪 | Jリーグガイドライン準拠で法的措置を明言 |
| JRA | 警察通報・訴訟+Content IDで二正面作戦 |
「やったもん勝ち」の時代は、あらゆる競技で終わりを迎えつつある。
📌 競馬ファンが今すぐ確認すべきこと
JRAが定めた「NG行為」は以下の通り。
- ❌ JRA公式映像(レース・調教・パドック)の無断転載・収益化
- ❌ 競馬場・施設内でのルール違反撮影・公開
- ❌ 騎手・調教師への誹謗中傷・脅迫・事実無根の悪質投稿
- ✅ 自分の感想・予想・応援コメントはもちろんOK
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🔚 まとめ——競馬界が変わる転換点
383件という数字は、氷山の一角に過ぎないかもしれない。JRAは「一定の成果は上げられている」(吉成理事)と評価しつつも、対応を続ける姿勢を崩していない。
競馬は30万馬券が飛び出すスリルとアスリートへのリスペクト、その両方が成立して初めて成立するエンターテインメントだ。応援と中傷の境界線を、ファン一人ひとりが今一度引き直す時が来ている。
削除件数・声明内容・Towerhouse連携はJRA公式発表・スポニチ・報知・日刊スポーツ各報道を元に確認。2026年6月15日定例会見の情報を基準にしています。

