最終更新:2026年4月13日
衝撃の一撃──忘れな草賞を破壊した
2026年4月12日、阪神芝2000m。14頭立ての忘れな草賞(リステッド)で、単勝7番人気・18.9倍のジュウリョクピエロが場内をざわつかせた。
大外14番枠。最後方。普通なら諦めムードの位置取り。ところがこの馬、3コーナーから信じられない脚を使い始め、直線は外をぶん回してまとめて差し切り。上がり3ハロン35秒2(メンバー最速)、2着ピカキウイに2馬身半差の完勝。勝ちタイムは1分59秒1(良)。
最後は流す余裕すら見せたというのだから、格が違った。
「馬の力を信じた」──今村聖奈騎手の決断
レース後、今村聖奈騎手はこう語っている。
「賢い馬で、無駄な力を使わなくていいと思ったのか、脚を温存してくれました。先生(寺島調教師)と大阪杯(クロワデュノール)をお手本にしようと話していたんです。ペースは思った通りにはなりませんでしたが、リズム良く、馬の力を信じた分、最後は弾けてくれた」
デビュー戦からずっとコンビを組む今村騎手。この馬の”芝の素質”を見抜いていた一人だ。
(出典:ラジオNIKKEI / netkeiba レース後コメント)
寺島調教師「オークスにはいきたい」
寺島良調教師は満面の笑みでこう明かした。
「3コーナーからすごい脚で強かったですね。声も出なかったです(笑)。オークスにはいきたいですね。ここまで(今村騎手と同馬のコンビで4戦3勝)勝ってくれるとね」
師弟コンビでクラシック参戦のプラン。馬主の近藤健介氏もSNSで「今村Jでオークス」と発信しており、陣営の意思は固い。
(出典:スポーツ報知 / netkeiba)
全5戦の戦績──砂から芝へ、覚醒の軌跡
| 日付 | 競馬場 | レース | 距離 | 馬場 | 人気 | 着順 | タイム | 上がり3F | 騎手 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025/09/28 | 阪神 | 2歳新馬 | ダ1800 | 良 | 1人気 | 1着 | 1:54.8(-0.6差) | 36.8 | 今村聖奈 |
| 2025/11/03 | 門別 | JBC2歳優駿(JpnIII) | ダ1800 | 重 | 2人気 | 7着 | 1:56.5(+1.0差) | 39.7 | 今村聖奈 |
| 2025/12/20 | 阪神 | ポインセチアS(OP) | ダ1800 | 良 | 7人気 | 7着 | 1:55.0(+2.4差) | 37.2 | 岩田望来 |
| 2026/01/04 | 京都 | 3歳1勝クラス | 芝2000 | 良 | 7人気 | 1着 | 2:00.9(-0.2差) | 34.0 | 今村聖奈 |
| 2026/04/12 | 阪神 | 忘れな草賞(L) | 芝2000 | 良 | 7人気 | 1着 | 1:59.1(-0.4差) | 35.2 | 今村聖奈 |
通算成績:5戦3勝 [3-0-0-2]|獲得賞金:3,700万円
注目ポイントは芝転向後の圧倒的な末脚。1月の京都戦では上がり34.0秒、今回は35.2秒。芝でこそ輝く馬だった。佐々木助手の「デビュー前から聖奈と”芝でも走れそう”と話していた」というコメントが全てを物語る。
(出典:netkeiba 競走馬データ、日刊スポーツ)
血統が語る”底力”──帝王賞馬の血を引くクラシック候補
ジュウリョクピエロの血統表は、オークス2400mへの適性を色濃く示している。
父:オルフェーヴル──2011年の三冠馬。ステイゴールド×メジロマックイーンの奇跡の配合。産駒にはラッキーライラック、エポカドーロなどGI馬を輩出。長距離の底力は折り紙付き。
母:ハッピーヴァリュー(父ゼンノロブロイ)──2004年ジャパンカップ馬ゼンノロブロイの血を持つ。
祖母:ネームヴァリュー──ここがすごい。2003年の帝王賞(GI)優勝馬であり、同年のNAR年度代表馬。ダートの女傑から始まった血統が、孫の代で芝のクラシックに挑む。これはロマンしかない。
産地は北海道新ひだか町・飛野牧場。生産者は道産子ファンなら要チェックだ。
(出典:netkeiba 血統表、JBIS、Wikipedia ネームヴァリュー)
忘れな草賞は”出世レース”──過去のオークス馬たち
忘れな草賞は「残念桜花賞」とも呼ばれるが、その実態はオークス直結の出世レース。過去にここを勝ってオークスも制した馬はこの通り。
1994年 チョウカイキャロル → オークス優勝 1998年 エリモエクセル → オークス優勝 2011年 エリンコート → オークス優勝 2015年 ミッキークイーン → オークス優勝 2019年 ラヴズオンリーユー → オークス優勝
5頭ものオークス馬を送り出した実績は伊達じゃない。ジュウリョクピエロが6頭目になる可能性は十分にある。
オークスへの展望──2400mは走れるのか?
第87回 優駿牝馬(オークス) 日時:2026年5月24日(日)15:40発走 場所:東京競馬場 芝2400m(左回り)
ジュウリョクピエロにとっての課題と強みを整理する。
プラス材料として、父オルフェーヴルは菊花賞(3000m)も勝った長距離血統であること、祖母ネームヴァリューが大井ダート2000mのGIを制しており底力は証明済みであること、芝2戦で上がり34.0秒・35.2秒と抜群の末脚があること、今村騎手とのコンビで4戦3勝と抜群の信頼関係があること、そして3カ月の休養明けでも圧勝できたフレッシュさが挙げられる。
一方で課題としては、これまで最長距離が2000mで2400mは未知であること、左回り(東京)が初めてであること、GI級のペースと相手関係が未経験であることがある。
ただし、忘れな草賞の走りを見る限り、「距離が延びてさらに良くなるタイプ」に見える。最後方から3コーナーで動いて突き放す競馬は、2400mでこそ活きる戦法だ。寺島調教師も「大阪杯を手本に」と語っており、ロングスパート戦を想定しているのだろう。
今村聖奈騎手にとってはGI未勝利(重賞1勝)。ここで初GI制覇となれば、競馬史に残るドラマになる。
(出典:netkeiba オークス2026特集)
SNSの反応──「強すぎワロタ」が止まらない
ネット上はジュウリョクピエロ一色だった。
「強すぎ!!今村聖奈騎手すごい!!」
「さすがオルフェっ子、末脚が凄すぎる」
「父オルフェーヴルを彷彿させる荒ぶる走り。是非とも今村聖奈騎手でオークスへ」
「サンドピアリスの動画を思い出した。今年の牝馬クラシック路線は読めない」
「これは決して忘れられない伝説の忘れな草賞になりそうやね」
桜花賞の裏で生まれた超新星。5月24日のオークスが、いまから待ち遠しい。
今村聖奈騎手プロフィール
生年月日:2003年11月28日(22歳)。父は元JRA騎手の今村康成。2022年デビュー、栗東・寺島良厩舎所属。通算騎乗約1,700戦、GI勝利はまだ0勝。ジュウリョクピエロとは新馬戦からのコンビで4戦3勝。オークスでの初GI制覇が現実味を帯びてきた。
(出典:JRA騎手名鑑、netkeiba 騎手データ)
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情報ソースまとめ
| 情報 | 出典 |
|---|---|
| レース結果・着順 | netkeiba レース後コメント |
| 寺島調教師コメント | netkeiba / スポーツ報知 |
| 今村騎手コメント | ラジオNIKKEI / netkeiba |
| 全戦績・血統 | netkeiba 競走馬データ |
| 佐々木助手コメント | 日刊スポーツ |
| SNS反応 | スポーツ報知(馬トク) |
| オークス日程 | netkeiba オークス特集 |
| 祖母ネームヴァリュー | Wikipedia / JBIS |


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