
浦和競馬でベテラン調教師として知られる小久保智氏(54)が、戒告および賞典停止4日間の処分を受けたことが明らかになりました。「何があったのか」気になっている競馬ファンに向けて、公式発表をもとに事実を整理します。
処分の内容
- 処分:戒告+賞典停止4日間(2026年8月7日・8月10日〜12日)
- 対象:小久保智調教師(浦和所属)
- 発表日:2026年7月17日、埼玉県浦和競馬組合
何が問題だったのか
南関東地区(浦和・船橋・大井・川崎)には「認定きゅう舎制度」という仕組みがあります。競馬場内の厩舎で馬の検査(馬検査)を受けた馬は、その後に外部の認定きゅう舎へ移動すると、その開催のレースには出走できないという取り決めがあります。
小久保師は2023年2月・4月・6月・7月の4回にわたり、この規定に違反する形で自分の管理馬・延べ6頭を移動させたうえで出走投票を行っていたことが判明しました。
発覚のきっかけは通報
事の発端は2025年12月10日、浦和競馬組合に対して「規定違反の出走があった」という通報が入ったことでした。これを受けて組合が過去の記録を調査し、関係者への聞き取りを重ねた結果、規定違反が確定しました。
組合側にも問題があった
今回のケースが厄介なのは、組合側の対応にも不備があったという点です。当時の野田管理事務所長が、小久保師からの問い合わせに対して「出走に問題ない」という誤った回答をしていたことが確認されています。さらに、出走投票を受け付ける競走業務課の担当者も、認定きゅう舎への移動履歴を確認する手順自体が整っておらず、結果的に違反出走を止められなかったことも明らかになりました。
つまり今回の一件は、調教師個人のミスだけでなく、組合側のチェック体制の甘さも同時に露呈した形です。
出走した馬はどうなる?
該当した6頭について、失格などの措置は取られていません。競走能力に影響を及ぼす禁止薬物の使用などとは異なり、あくまで手続き上の規定違反という位置づけのためです。
別件の「不正調教疑惑」報道との違い
ネット上では過去に、小久保厩舎に関する「不正調教疑惑」を取り上げた記事も出回っています。これは今回の処分とは別のタイミングで報じられた内容で、今回の公式処分の根拠にはなっていません。混同しやすいポイントなので、情報を追う際は発表元と日付を確認することをおすすめします。
再発防止に向けた組合の対応
浦和競馬組合は今回の事案を受け、以下の再発防止策を発表しています。
- 入退きゅう管理と番組編成部門の情報共有手順を新設し、出走馬のダブルチェックを実施
- 厩舎関係者からの問い合わせは上司決裁を経てから回答するルールを明確化
- 所属調教師への指導徹底、組合職員への研修強化
組合管理者を務める大野元裕埼玉県知事も「ファンや関係者に多大な迷惑をかけた」とコメントし、信頼回復に努める姿勢を示しています。
SNSの反応
X(旧Twitter)では「ようやく処分が出たか」といった声とともに、「これは小久保師個人の問題というより浦和側の管理体制の問題では」と組合側の責任を指摘する投稿も目立ちました。ファンの間では、処分の軽さや対応の遅さに疑問を持つ声も一定数見られます。
まとめ
今回の一件は、調教師の規定違反と、それを見逃してしまった組合側のチェック体制の甘さが同時に発覚したケースです。8月の処分期間が明けたあと、小久保厩舎がどのようなレース運びを見せるか、南関東競馬ファンの間では引き続き注目が集まりそうです。
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